
メールマガジンに掲載したものを株式投資コラムとして掲載しています。
【投資依存症】
株をやりはじめると罹ってしまう病気に「投資依存症」があります。
勝っても負けても、常に売買していないと落ち着かなくなる病気です。
そしてだいたい、資金を目一杯動かしてしまう症状も同時に出ることが多いです。
「よし!この株はうまく儲かったからそろそろ売ろう!」
「さーて、今度はどの株を買おうかな?」
「○○を買ったら、資金が20万余っちゃたよ!20万で買える株を探さなくっちゃ!」
「相場を休む」という発想は、まったくなくなってしまいます。
去年のように上昇トレンドが長く続いているようなときは、こんなやりかたをしてても、それなりに稼ぐことができます。
でもトレンドがもみ合い状態になったり、下降トレンドになった場合は、負けばかりが続くという結果になってしまいます。
もみ合い状態のときは、相場のサイクルが短くなっています。
あなたが売ろうと思った時期は、他の投資家も売ってきます。
だから、時間を置かずにすぐに他の銘柄に乗り換えてもうまくいかないことが多いです。
下降トレンドのときは、数少ない上昇銘柄を探す相場が続きます。
そんなときに、あれもダメ!これもダメと次々に銘柄を乗り換えていてもうまくいくはずがありません。
(空売りができる場合は別ですよ。)
ましてや、余った資金の範囲で買った株なんて・・・
あなたが、こんな症状でお悩みなら、前にも言いましたが普段から分散投資を心がけるべきです。
どんな相場のときでも、5から10の銘柄に分散するんです。
もちろん、資金配分も5から10になるように分散するようにします。
例えば資金が100万円しかないというのなら、ミニ株なども利用して1銘柄当り、20万円から10万円に分散します。
強い上昇トレンドなら、100万円を目一杯使います。
そして、そろそろ天井かも知れないと感じ出したころから、株を少しずつ売却していって、新たな買いは控えます。
全部の株を売ってしまうと禁断症状が出ますから、1銘柄ぐらいは常に持っていてもいいかも知れません。
そうやって少ないポジションで下降トレンドをやり過ごし、そろそろ反転するなと感じ始めたころからポジションを少しずつ増やしていく。
こんなふうにトレンドによって株と現金の比率を調整していくと無駄な損失をしなくて済むようになります。
いつもいつも目一杯株を買っているよりも、はるかに効率よく稼ぐことができるようになります。
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【急落場面】
急落場面に遭遇すると、誰もが心を平常に保つのが難しくなります。
あっという間に大きく含み損が膨らむと、どうしていいのかわからなくなります。
「明日も下げたらどうしよう?」
「このまま株を持っていたら、大損になってしまうかも知れない。」
「ここは一度、損を承知で売却して、下げきったところで買い直した方がいいのでは・・・」
「でも明日、急反発したらどうしよう?」
こんなことをグルグルと考えてしまいます。
特に去年ぐらいから株を始めた人達には初めての暴落ですから、途方に暮れているかも知れませんね。
いつもいつも目一杯買っている人は、こういう場面は避けられません。
では、こういう急落に遭遇した場合、どう対処すればいいのでしょうか?
結果だけを見ていると、16日の夜のニュースを見て、17日の朝、すべての買いポジションを閉じるのが正解だったと言えます。
(この原稿は平成18年1月18日14時点に書いています。)
でもあの時点で、全面的にこれだけ急落するとは、誰も予想できなかったはずです。
(事実、17日の前場は上昇していました。でも後場からがすごかった・・・)
これは、マネックス証券が、ライブドア関連銘柄の担保価値を0円とする措置の報道なども大きく影響していると思われます。
結論的にいいますと、ライブドア関連銘柄を持っている人、追証が発生している人以外は、静観するのがベストです。
それは、今回のライブドアの問題は、実際的には局地的な問題であると思われるからです。
日本経済全体を、そして株式市場全体を窮地に陥れるほどの問題ではないと考えます。
「火事だ〜ぁ!!」の声にみんな慌てて建物から逃げ出しましたが、火事の場所や規模がはっきりすると「な〜んだ。俺の事務所は関係ないじゃん!」と言って戻ってきます。
16日の株価に戻るのに多少時間がかかるかも知れませんが、戻る確率は極めて高いです。
(新興市場はちょっと厳しいかも知れません。)
でも、もっと言わせていただくなら、「相場が○○になったら、どうするか?」ということを株を持った時点で決めておいた方がいいですよ。
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【調整のメカニズム】
なぜ、調整と呼ばれるものが出現するのかについて考えてみたいと思います。
ご存知のように、上昇であれ下降であれ、どちらも一直線に進むのではなく小さな上下を繰り返しながら大きなトレンドを形成していきます。
それはなぜか?
例えば、現在大きな上昇トレンドを描いています。
週足チャートを見ていただきとわかりやすいのですが、このようなときは、株価が移動平均線の上にあります。
移動平均線というのは、ある期間についての「平均買いコスト」と見ることができます。
13週移動平均線ならば、直近13週間に買った投資家の平均買いコストと言えるわけです。
株価がこの線よりも上にあるということは、その期間に買った人はみんな儲かっているということになります。
また、「乖離率」という指標がありますが、これは株価と移動平均線との離れ具合を表しているわけですが、この値が高くなればなるほど、その期間に買った人はより儲かっているということになります。
儲かっている額が大きくなると、今度は「そろそろ売って利益を確定しないと値下がりするかも知れない」という人が増えてきます。
ですから、ある一定の上昇が続くと、利益確定する投資家が増えて株価が下がることになります。
これがいわゆる、上昇トレンド中の「調整」と言われる現象です。
そして、例えば13週移動平均線の近くまで下がってくると、今度は多くの投資家が「収支トントン」の状況になってきます。
収支トントンだと売りたいと思う人も少なくなりますから、その近辺で株価が下げ止まることになります。
これがいわゆる「抵抗線」といわれているラインです。
そしてまだまだその株が上昇するだろうと考える投資家が新たに買い参入してくると、再び上昇するという流れになってきます。
または、新規の買いが入らないで、この抵抗線を下に抜けたりすると、今度は買い方みんなが損をしている状態になってしまいます。
「トントンなら我慢できるけれど、損は嫌だ!」と考える人がたくさん現れると株価は下落していきます。
そして下がれば下げるほど、そう考える人が増えますから、どんどん株価は下がり、ついには「下降トレンド転換」ということになってしまいます。
では、「調整」が訪れる「時期」というのは、予測することが可能なのでしょうか?
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【調整時期の予測】
前回、調整のメカニズムについて話しました。
今回は、その調整の時期を予測することについて話したいと思います。
当たり前のことですが、正確に時期を予測することはできません!
ですが、ある程度の予測をすることはできます。
チャートを研究すると、「こういう状況になると調整になりやすい」ということが見えてきます。
一番わかりやすいのは、やはり乖離率でしょう。
プラス乖離率が大きくなればなるほど調整の可能性が高まります。
でも、どれぐらいのプラス乖離率になったら調整するのかは、個別銘柄によって癖がありますから、一概には言えません。
ある特定の銘柄を毎日ウォッチしていると、その銘柄特有の癖を掴むことができるようになって、「そろそろ調整だからここら辺で降りておこう!」なんて感じでわかることもありますが、かなりの年季が必要です。
私の場合は、日経平均を毎日ウォッチしてます。
日経平均をウォッチすることで、相場全体の雰囲気を掴むためです。
個別の株価も、業績より相場全体の流れに左右されることが多いです。
(特別な材料で独歩高になるということもありますが)
具体的には、
日経平均は、株価が13週移動平均線との乖離率が10%以上になると調整するケースが多いです。
過去5年間で最高の数値は、2002年3月第1週の13.8%
翌週からみごとに調整になりました。
ただし、10%以上になるまでは調整しないというわけではありません。
相場が弱いとそれ以下の数値でも調整することもあります。
でも大切なことは、相場を予測することではなく、相場の動きによってどの
ように対処するのかという作戦なんです!
作戦については・・・次回で!
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【作戦を立てる】
調整の時期を正確に予測することはできません!
でも「そろそろ危険水域だなぁ〜」ぐらいなら、前回お話したような方法でわかるわけです。
ですから、調整の時期を正確に予測することに労力を使うより、だいたいの傾向を認識して、それに対処する作戦を立てるほうが、はるかに賢いということになります。
いわゆる「リスクマネージメント」というものです。
ほとんどの個人投資家は、「どの株を買うか?」ばかりに意識が向いていますが、その前に「今、どれだけの資金を市場に投げ込むか?」ということが非常に大切になってきます。
何回も言っていますが、いつもいつも目一杯の資金を使って投資をしていると、調整時にやられてしまうことは当たり前のことです。
危険水域に近づいてきたら、資金を市場から避難させることです。
すべての資金を一度に避難させるのではなく、徐々に避難させていきます。
「利食いしたら、その資金は取りあえず避難させる」という感じです。
この作戦、言うのはやさしいのですが、実際に実行するのはなかなか難しいです。
資金を避難させるということは、資金を寝かせるということでもあります。
相場がせっかく強く上昇しているのに参加しないということは、儲け損なうような気がするわけです。
そんな気持ちをグッと抑えて、調整をやり過ごすまでおとなしくしているか?
あえて危険水域に飛び込んで利益を求め、調整時の損失は必要経費として割り切るか?
これは性格の問題もありますから、どちらが良いというものでもないわけですが、長い目で見れば、出来る限り「損」を避けるというスタンスが大切だと考えます。
大きな損さえしなければ、市場から退場しなくて済みます。
つまり、勝てる機会に何度でもめぐり会えるから、長期的にはお得なんです!
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【調整と下降トレンドの違いはわかるのか?】
このコラムでいう「調整」とは、上昇トレンド中の一時的な値下がり、いわゆる「押し目」のことを言っています。
この「押し目」をうまく捕らえて「買い参入」すると、大きな値上がり益を手にすることが可能となります。
株の入門書なんかにも、「押し目のときに上手に買いましょう!」みたいなことが書いてあります。
でも「押し目待ちに押し目なし」という格言もあるように、「買おう!買おう!」と待ち構えていると、なかなか押し目にならないんですね、これが!
で、しびれを切らして買った途端に「調整」に遭遇する。なんてことはザラにあります。
だいたい、その値下がりが、「調整による下落」なのか「下降トレンドへ転換する下落」なのかがわかりません。
だから、値下がり途中に買い向かうことは、本に書いてあるように簡単にできるわけではありません。
「値下がりこそチャンスだ!」なんて言われても、後で必ず上がるという保証がありませんから、買えません。
普通の神経の人なら、かなりの恐怖を感じます。チキンハートの人なら、買うことを検討する気にもなれないでしょう。
反対に、人によっては、「この株は、高値から半分になった。そろそろ反騰するんじゃないか!」などと感覚的なものを頼りに買い向かう人もいます。
でもその後、更なる値下がりに遭遇して、泣く泣く損切りするという目に遭う人もたくさんいます。
こう考えてみると、「いったいぜんたい、どうすればいいんだ!」ということになってしまいます。
次回では、この難問をどうやって克服するのかについて考えてみたいと思います。
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【目安を持っていますか?】
上昇途中の「押し目」と下降トレンドへの「転換」は、最初は同じように動きますから見分けがつきにくいです。
「直近の高値からずいぶん下がってきたぞ!そろそろ買い参入しようか?」
こういったときに、この「下げ」をどう判断するかという問題になります。
そこで目安となる基準のひとつに「移動平均線」があります。
まだ上昇トレンドを継続しているなら、例えば13週移動平均線の辺りまで下げてくると下げ止まります。
一時的にそのラインを下回ることがあっても、翌日には反発することが多いです。
もちろん、そのラインまで下がらずに反転したり、下げ止まったように見えながらもっと下がってしまうこともあります。
前者の場合、「あのときに買っておけばよかったのに!損した。」と思うかも知れませんが、それは結果論です。
後者の場合も、「なんだ、結局13週移動平均線なんて関係なかったじゃないか!買って損した。」となるかも知れませんが、それも結果論です。
100%動きを予測することはできないわけですから、確立の高い売買をするしかありません。
この場合、13週移動平均線の近辺でトレンドの確認をすると当たる確立が高い、という経験則に基づいて判断しているわけです。
予測が当れば言うことはありませんし、予測に反すれば損切りをすることになります。
このように目安に基づいた行動ですと、撤退も早く決断することができます。
もし、何も目安を持たず、毎回毎回の雰囲気で参入していると、早く決断することが出来難いです。
今回例に挙げた「13週移動平均線」はひとつの目安であり、銘柄によってバラツキがあります。
唯一絶対の基準だというふうにカン違いしないでくださいね!
私のやっている方法を少し披露しますと、私は個別銘柄の動きよりも、まず「日経平均」で全体のトレンドを判断します。
そのうえで個別銘柄の方針を立てるようにしています。
例えば、最近は調整色が強い相場展開が続いていますが、日経平均は13週移動平均線辺りでモタツイタ動きになっています。
割り込むこともありますが、すぐに反転します。
というところから、「まだ上昇トレンドは継続中」、ただし、まだ曖昧な動きですから、大きなポジションは控える。
こんなふうに考えています。
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